キャバクラで働いていると「キャスドリもらって」「ドリンクバックがつくよ」といった言葉を耳にする機会があるのではないでしょうか。「キャストドリンクって何?」「どうやってもらうの?」「ドリンクバックでどれくらい稼げるの?」と疑問に思っている方も多いかもしれません。
キャストドリンクは、キャバクラの収入を左右する大切な要素の一つです。仕組みやマナーを正しく理解しておくことで、お客様に気持ちよくご注文いただきながら、自分の収入アップにもつなげられます。
この記事では、キャストドリンクの基本的な仕組みから、値段やドリンクバックの相場、上手なもらい方、そして稼ぐうえでの注意点まで、初心者の方にもわかりやすく解説していきますね。
キャバクラのキャストドリンクとは

キャストドリンク(略して「キャスドリ」)とは、お客様がキャスト(女性スタッフ)のために注文してくれるドリンクのことです。お客様に「一杯いただいてもいいですか?」とお願いし、ご厚意で注文していただく仕組みになっています。
混同しやすいのが「ハウスボトル」との違いです。。ハウスボトルとは、お客様のセット料金(入場料のようなもの)に含まれている焼酎やウイスキーなどのボトルです。ハウスボトルはお客様用のお酒であり、キャストがハウスボトルから自分のドリンクを作って飲むことは基本的にできません。キャストが席で何か飲みたい場合は、お客様にキャストドリンクを注文していただく必要があるんですよ。
キャストドリンクの値段とドリンクバックの相場

キャストドリンクの値段やドリンクバックの金額は、お店によって異なります。ここでは一般的な相場を確認していきましょう。
- キャストドリンク1杯の値段
- ドリンクバックの相場と割合
- ボトルバックとの違い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
キャストドリンク1杯の値段
キャストドリンク1杯の値段は、700円〜1,500円程度が一般的な相場です。ソフトドリンクやカクテルは比較的安め、シャンパンやブランデーなどは数千円以上など、頼むドリンクの金額によってバックは異なります。
なお、仮にやすいドリンクでもお客様にとっては1杯ごとにお会計に加算される出費ですので、いただいた際には心からの感謝を伝えることが大切ですよ。
ドリンクバックの相場と割合
ドリンクバックとは、お客様からキャストドリンクを注文していただいた際に、キャストに支払われる報酬のことです。1杯あたり100円〜500円程度が相場となっています。
たとえば、1杯1,000円のキャストドリンクに対してドリンクバックが200円であれば、割合としては20%ということになるでしょう。1日に5杯いただければ1,000円、10杯なら2,000円と、積み重ねることでまとまった金額になります。
ドリンクバックの金額はお店によって異なるため、面接時や入店前に「ドリンクバックはいくらですか」と確認しておくとドリンク1杯ごとに計算しやすいです。
ボトルバックとの違い
ドリンクバックと似た仕組みに「ボトルバック」があります。ボトルバックは、お客様がシャンパンやワインなどのボトルを注文してくれた際にキャストに支払われる報酬です。1本あたり数千円〜数万円のバックがつくこともあり、収入への影響は大きいでしょう。
ただし、ボトルの注文は高額なため、信頼関係が築けている指名客からいただくケースがほとんどです。一方、キャストドリンクは1杯の単価が低い分、フリー客(指名なしで来店されたお客様)からもいただきやすいのがメリットとなっています。まずはドリンクバックをコツコツ積み重ねるのが収入アップの基本になりますよ。
キャストドリンクのもらい方

キャストドリンクは、ただお願いすればもらえるというものではありません。シチュエーションに応じた適切なアプローチが大切です。ここでは4つのパターンをご紹介しますね。
- フリーでついたお客様にお願いしていただく場合
- 指名のお客様からいただく場合
- ヘルプの席でお客様からいただく場合
- お酒が飲めない場合はフェイクドリンクをもらう
それぞれ詳しく見ていきましょう。
フリーでついたお客様にお願いしていただく場合
フリー客(特定のキャストを指名せずに来店されたお客様)の席では、まず会話を楽しんでもらうことを最優先にしましょう。席についてすぐ「ドリンクいただいていいですか?」とお願いすると、営業感が強すぎてお客様に引かれてしまうことがあります。
会話が盛り上がってきたタイミングで、「一緒に乾杯してもいいですか?」と自然な流れでお願いするのがおすすめです。「乾杯」という言葉を使うことで、楽しい時間を共有したいという気持ちが伝わるでしょう。いただけたら笑顔で感謝を伝えることも忘れないでくださいね。
指名のお客様からいただく場合
指名のお客様(本指名や場内指名で来てくださったお客様)からは、比較的ドリンクをいただきやすい傾向にあります。すでに信頼関係があるため、「今日も一緒に乾杯しましょう」と気軽にお願いしやすいでしょう。
ただし、指名客だからといって当たり前のように何杯もおねだりするのは避けるべきです。負担が大きくなると来店頻度が下がってしまうこともあるため、お客様のお財布事情にも配慮しながら適度にいただくことを心がけましょう。
ヘルプの席でお客様からいただく場合
ヘルプ(ほかのキャストのお客様の席でサポート役として接客すること)の席では、基本的にキャスト自らドリンクをおねだりしないのがマナーです。メインのキャストを立てることが最優先となります。
ただし、お客様から「何か飲む?」と声をかけていただいた場合は、遠慮せずにいただいて問題ありません。ヘルプのドリンクも指名の売上に加算されるので、むしろ感謝される可能性もあります。ドリンクをいただく際は丁寧にお礼を伝えたうえで、ありがたくいただきましょう。お客様からの申し出がない場合は、会話やテーブルワークでのサポートに集中することが大切ですよ。
お酒が飲めない場合はフェイクドリンクをもらう
お酒が苦手な方や体調によって飲めない日は、フェイクドリンク(ノンアルコールのドリンク)をいただくこともできます。見た目はカクテルやお酒のように見えますが、中身はジュースやお茶などアルコールの入っていない飲み物です。
たとえば、フェイクドリンクは以下のようにオーダーできることが多いです。
- ウーロンハイ→ウーロン茶
- ウーロンハイ濃いめ→ウーロンハイ
多くのお店ではフェイクドリンクに対応しているため、お酒が飲めないことを理由にドリンクバックを諦める必要はないでしょう。入店時や体験入店の際に「フェイクドリンクは対応していますか」と確認しておくと安心です。
フェイクドリンクであっても、最低1杯1,000円以上の値段設定です。いただいた際の感謝の気持ちは変わらず、しっかりと伝えるようにしましょうね。
キャストドリンクで稼ぐ場合の注意点

ドリンクバックで収入を増やしたいと思うのは自然なことですが、やり方を間違えるとお客様の信頼を失いかねません。ここでは3つの注意点をご紹介しますね。
- しつこくお客様におねだりしない
- いただいたドリンクは飲み干してから席を抜ける
- がぶ飲みして引かれないように注意する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
しつこくお客様におねだりしない
最も気をつけたいのが、しつこくドリンクをおねだりしないことです。一度断られたのに何度もお願いしたり、会話のたびにドリンクの話題を出したりすると、お客様は「お金目当てなのかな」と感じてしまいます。
お客様は楽しい時間を過ごしたくてキャバクラに来ているのであり、ドリンクを注文するために来ているわけではありません。自然な会話の流れの中で、1回お願いして断られたらそれ以上は引くのが基本的なマナー。
楽しい会話を提供することが結果的にドリンクの注文につながるため、まずは接客そのものに集中することが大切ですよ。
いただいたドリンクは飲み干してから席を抜ける
お客様からいただいたドリンクは、席を離れる前に必ず飲み干すのがマナーです。お客様がお金を出して注文してくれたドリンクを残したまま席を離れるのは、とても失礼な行為にあたります。
付け回し(お店側がお客様にキャストを順番につけるシステム)で短時間しか席にいられない場合でも、いただいたドリンクはしっかり飲み干してから移動しましょう。時間が足りなそうだと感じたら、最初からドリンクをお願いしないという判断も大切です。
飲み干す姿を見て、お客様は「喜んでくれているんだな」と感じてくれるでしょう。一杯一杯を大事にする姿勢が、お客様からの信頼につながりますよ。
がぶ飲みして引かれないように注意する
ドリンクバックを意識するあまり、短時間で何杯もがぶ飲みしてしまうのは逆効果です。お客様から見ると「ドリンク代を稼ぎたいだけなのかな」と不信感をもたれてしまうかもしれません。
とくにフリー客の席では、1セット(15分〜20分程度)の間に2杯以上いただくのは飲みすぎと感じるお客様が多いでしょう。適切なペースとしては、まず会話を楽しみながら1杯いただき、場内指名の交渉が成功したらもう1杯お願いする、というくらいが自然な流れです。
大切なのは、ドリンクの杯数よりもお客様との会話の質を優先することです。お客様に「この子と話していると楽しい」と思ってもらえれば、ドリンクは自然とついてきますよ。
まとめ
キャバクラのキャストドリンクとは、お客様がキャストのために注文してくれるドリンクのことです。1杯あたり700円〜1,500円程度が相場で、注文ごとにキャストには100円〜500円程度のドリンクバックが支払われます。
もらい方はシチュエーションによって異なり、フリー客には会話が盛り上がったタイミングで自然にお願いすること、指名客にはお財布事情に配慮しながら適度にいただくこと、ヘルプの席ではお客様からの申し出を待つことがそれぞれのマナーでしょう。お酒が飲めない方はフェイクドリンクを活用する方法もあります。
注意点としては、しつこくおねだりしないこと、いただいたドリンクは飲み干してから席を離れること、短時間での飲みすぎに気をつけることが大切です。ドリンクバックは接客の質を高めた結果としてついてくるものですので、まずはお客様に楽しんでいただくことを最優先に考えてくださいね。