キャバクラで働いていると、「本指名」と「場内指名」という2つの言葉を頻繁に耳にします。「違いがよくわからない」「どっちが大事なの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
本指名と場内指名はどちらも指名の種類ですが、二つの違いを理解しておかないと、計画的に売上をあげるのが難しくなることもあります。
この記事では、本指名と場内指名の違いを料金・バック・難易度などの面から比較し、それぞれの指名を増やすためのコツまで詳しく解説します。違いを正しく理解して、効率よく指名を増やしていきましょう。
キャバクラの本指名と場内指名とは

キャバクラには、お客様がキャストを指名できる制度があります。この指名制度には大きく分けて「本指名」と「場内指名」の2種類があり、それぞれ全く異なる仕組みになっているんです。
本指名とは、お客様が来店する際にあらかじめ「◯◯さんで」と特定のキャストを指名する制度のことです。一方の場内指名は、指名なし(フリー)で来店されたお客様が、お店の中で接客を受けたキャストの中から「この子にもっといてほしい」とその場で指名する仕組みを指します。
お店によっては、本指名を「A指名」、場内指名を「B指名」と呼ぶこともあります。とくに関西圏のキャバクラではこの呼び方が一般的なので、覚えておくとよいでしょう。
この2つは全くの別物ですが、無関係というわけではありません。キャバクラでの指名は「フリー客として出会う→場内指名をもらう→本指名に発展する」というステップで進んでいくのが基本的な流れです。つまり、場内指名は本指名への入り口であり、本指名はキャストにとってのゴールともいえる存在なんです。
では具体的に何が違うのか、次のセクションで詳しく見ていきましょう。
キャバクラの本指名と場内指名の違い

本指名と場内指名には、指名のタイミング・料金・バック・評価・難易度など、さまざまな面で違いがあります。ここでは5つのポイントに分けて比較していきますね。
- 指名するタイミング
- 指名料の相場
- キャストに入るバックの金額
- お店からの評価への影響
- 獲得する難易度
指名するタイミング
最もわかりやすい違いが、指名するタイミングです。
本指名は、お客様が来店した際に入り口でスタッフへキャスト名を伝えるところから始まります。つまり、お店に入る前の段階で「今日はこの子に会いたい」と決めて来てくださっているんです。本指名が入ると、セット時間中は基本的にそのキャストがずっと席について接客します。
一方、場内指名はフリーで来店されたお客様が、複数のキャストと接客を受けた中で「この子がいい」と感じた時にその場で指名する仕組みです。フリー客の席では15分〜20分程度でキャストが交代していきますが、場内指名をもらえれば交代なしでそのまま席につき続けることができます。
指名料の相場
指名料にも違いがあります。
本指名の料金相場は、1セットあたり2,000円〜3,000円程度です。お店のランクや地域によって異なりますが、都心部の一般的なキャバクラであればこの範囲に収まることが多いでしょう。
場内指名の料金は、本指名よりも安く設定されているのが一般的です。相場は1,000円〜2,000円程度で、本指名のおよそ半額程度になっているお店が多い傾向にあります。
お客様にとっては、場内指名の方が気軽に利用しやすい価格帯になっているため、まだ特定のキャストが決まっていない段階でも試しやすいというメリットがあるんです。
キャストに入るバックの金額
キャストのお給料に直結するバック(歩合給)にも、大きな差があります。
本指名の場合、指名バック(1本あたり1,000円〜2,000円程度)に加えて、そのお客様の席で発生した売上に対する小計バック、ドリンクバック、ボトルバックなども発生します。つまり、お客様が使ってくださった金額の一部がキャストの収入に反映される仕組みです。
場内指名の場合は、場内指名バック(500円〜1,000円程度)のみが発生するお店がほとんどです。ドリンクバックはいただけるものの、その卓の会計に応じたバックは入りません。
この差は非常に大きく、同じ時間を接客しても本指名と場内指名では収入が何倍も変わることがあります。本指名をたくさんもっているキャストが高収入を得やすいのは、このバックの仕組みが理由なんです。
お店からの評価への影響
お店からの評価面でも、本指名と場内指名では重みが異なります。
本指名は「お客様がわざわざこのキャストに会いに来た」という事実を意味するため、キャストの実力を測る最も重要な指標として扱われています。本指名が多いキャストは時給交渉がしやすくなったり、シフトの融通が利きやすくなったり、良いフリー客を優先的につけてもらえるようになったりと、さまざまな面で優遇されるでしょう。
場内指名ももちろん評価の対象にはなりますが、お店側の視点では「本指名を何本もっているか」がキャストのランクを決める基準になることが多いんです。ポイントスライド制を導入しているお店では、本指名は2ポイント、場内指名は1ポイントといった具合に差をつけていることもあります。
獲得する難易度
難易度の面では、場内指名よりも本指名の方が圧倒的にハードルが高いです。
場内指名は、フリー客との接客中に気に入ってもらえればその場でもらえるため、比較的チャンスが多い指名です。見た目の第一印象や会話の雰囲気など、短時間のアピールで獲得できる可能性があります。
本指名は、一度接客したお客様に「もう一度この子に会いたい」と思ってもらい、後日わざわざ来店してもらう必要があります。つまり、接客の質だけでなく、連絡先の交換やメッセージでのフォローなど、お店の外での営業活動も含めた総合力が求められるのです。
その分、本指名を獲得できた時の喜びとリターンは大きいといえるでしょう。
場内指名は本指名獲得に重要!

ここまで読むと「本指名の方がバックも評価も高いなら、場内指名はそこまで重要じゃないのでは?」と感じるかもしれません。でも、それは大きな間違いなんです。
すべての本指名は、場内指名から始まるといっても過言ではありません。お客様との出会いはフリー客の席がスタート地点であり、そこで場内指名をいただくことが、本指名への第一歩となります。場内指名をもらえなければ、連絡先の交換すらできないケースも多いですし、お客様の記憶に残ることも難しいでしょう。
また、場内指名を多くもらえるキャストは、お店からも「フリー客を掴む力がある」と評価されます。その結果、質の良いフリー客を優先的につけてもらえるようになり、さらに場内指名→本指名の流れが加速していくんです。
つまり、本指名を増やしたいなら、まずは場内指名を一つでも多く獲得することが最短ルートです。場内指名は「本指名の種まき」だと考えて、一つひとつを大切にしていきましょう。
場内指名を増やすコツ

場内指名を増やすためには、限られた接客時間の中でお客様の印象に残る工夫が必要です。ここでは実践的な3つのコツをご紹介しますね。
- ほかのキャバ嬢と違う登場の仕方や名刺の渡し方を考える
- 話が盛り上がったタイミングで場内指名をおねだりする
- 場内指名がもらえなくても連絡先は交換する
ほかのキャバ嬢と違う登場の仕方や名刺の渡し方を考える
フリー客の席では、1セットの間に3〜5人のキャストが入れ替わりで接客します。お客様から見ると、短時間で何人もの女の子が来るわけですから、印象に残らなければ埋もれてしまうんです。
だからこそ、ほかのキャストとは違う「自分だけの登場の仕方」を考えてみましょう。たとえば、席につくとき一般的には一礼して「お隣失礼します」と伝えるのが普通ですが、ニールダウンして「〇〇です」と名乗るだけでも、印象に残りやすくなります。
また名刺も席を抜ける際ではなく、隣に座った瞬間に渡すのも効果的です。普通に渡すだけでなく、名刺の裏にひと言メッセージを書いておいたり、「覚えてもらえたら嬉しいです」と笑顔で添えたりすると、お客様の記憶に残りやすくなるでしょう。小さな差別化の積み重ねが、場内指名につながっていくんです。
話が盛り上がったタイミングで場内指名をおねだりする
場内指名が欲しいと思っていても、自分からは言い出しにくいと感じる方もいるかもしれません。しかし、タイミングさえ間違えなければ、おねだりすることは決して悪いことではないんです。
ポイントは、会話が盛り上がっている時に自然な流れでお願いすることです。お客様が笑顔で楽しそうに話してくださっている瞬間に、「もっとお話ししたいので、場内指名してもらえたら嬉しいです」と素直に伝えてみましょう。会話が弾んでいないタイミングで切り出すと営業っぽく聞こえてしまうため、空気を読むことが大切です。
また、「場内指名」という言葉に馴染みのないお客様もいるため、「交代しないでこのまま一緒にいられるんですけど、どうですか?」とやわらかく伝えるのも効果的でしょう。
場内指名がもらえなくても連絡先は交換する
場内指名がもらえなかったとしても、落ち込む必要はありません。その場で指名につながらなくても、連絡先さえ交換できていれば次のチャンスをつくることができるんです。
席を離れる前に「良かったら連絡先を交換しませんか」とお願いしてみましょう。断られた場合でも連絡先を書いた名刺を渡して「LINEくださいね」と伝えるだけで、チャンスメイクできます。
連絡先を交換できたら、当日中にお礼のメッセージを送っておきましょう。会話の中で盛り上がった話題に触れることで、お客様の記憶に残りやすくなります。こうしたフォローを続けておけば、次回来店された際にフリーの席からもう一度場内指名をいただける可能性がぐっと高まるでしょう。
本指名を増やすためのコツ

場内指名をいただいたお客様や、連絡先を交換できたお客様を本指名に引き上げるには、お店の外での行動が鍵になります。ここでは3つのコツを紹介しますね。
- フリー客・場内指名の段階でご飯の約束をして再会の機会を作る
- 連絡先を交換して来店後にお礼のメッセージを送る
- 営業連絡はプライベート感を意識して自然に送る
フリー客・場内指名の段階でご飯の約束をして再会の機会を作る
本指名をもらうためには、お客様に「もう一度会いたい」と思ってもらう必要があります。そのきっかけとして効果的なのが、接客中にご飯(同伴)の約束を取りつけることです。
「◯◯さんが教えてくれたお店、すごく気になります。今度一緒に行きませんか?」と会話の流れで自然に提案してみましょう。お客様の好きな食べ物やおすすめのお店の話題が出たタイミングがベストです。
同伴が実現すれば、お客様と一緒にお店に入店する形になるため、自動的に本指名が発生します。まだ本指名をもらったことのないお客様でも、同伴をきっかけに「次からもこの子を指名しよう」と思ってもらえることが多いんです。再会の約束をすることで、お客様との関係が一歩前に進みますよ。
連絡先を交換して来店後にお礼のメッセージを送る
本指名を増やすうえで、連絡先の交換とアフターフォローは欠かせません。接客が終わったあとのメッセージ一つで、お客様の印象が大きく変わるんです。
連絡先を交換できたら、その日のうちに「今日はお話できてとても楽しかったです」とお礼を伝えましょう。ここで大切なのは、会話の中で出た具体的な話題に触れることです。「ゴルフのお話、面白かったです!」「おすすめしてくれた映画、今度観てみますね」など、お客様との会話をちゃんと覚えていることが伝わるメッセージを心がけてください。
「全員に同じ文面を送っている」と思われてしまうと逆効果なので、一人ひとりに合わせた内容にすることがポイントです。この丁寧なフォローが、ほかのキャストとの差になります。
営業連絡はプライベート感を意識して自然に送る
お礼メッセージを送ったあとも、定期的にお客様と連絡を取り続けることが本指名の獲得には重要です。ただし、「会いに来てください」「今日出勤しています」といった直接的な営業メッセージは、お客様にプレッシャーを感じさせてしまうことがあります。
効果的なのは、プライベートな会話の延長のように感じてもらえるメッセージです。「最近暑くなってきましたね。体調崩されていませんか?」「前回教えてもらったお店、行ってきました!」など、日常の話題を交えて自然にやり取りをしましょう。
メッセージの最後を質問で終わらせると、お客様が返信しやすくなります。たとえば「◯◯さんは最近お忙しいですか?」と添えるだけで、会話が続きやすくなるでしょう。こうした自然なコミュニケーションの積み重ねが、「また会いに行こうかな」というお客様の気もちを育てていくんです。
まとめ
キャバクラの本指名と場内指名は、指名のタイミング・料金・バック・お店からの評価・難易度など、あらゆる面で違いがあります。本指名の方がバック率や評価への影響が大きいですが、すべての本指名は場内指名から始まるため、まずは場内指名を一つでも多く獲得することが大切です。
場内指名を増やすにはほかのキャストとの差別化や自然なおねだり、連絡先の交換がポイントになります。そして本指名につなげるためには、同伴の約束やお礼メッセージ、プライベート感のある営業連絡を通じてお客様との関係を深めていきましょう。この記事の内容を参考に、場内指名と本指名をバランスよく増やしていってくださいね。