フリウリ＝ヴェネチア・ジュリア

こんにちは。Le Club ｄｅ Tokyoソムリエの泉澤と申します。

メールマガジン初投稿となりますので、自己紹介がてらソムリエになった経緯などをお話させていただきたいと思います。

もう、かれこれ20数年前の話になりますが、当時日本のソムリエには年齢的にもなることが出来ずに、とりあえずヨーロッパへ！
というだけで、なんのあてもなくイタリアに行き、そのまま約2年くらい暮らしていくことになります。

近くのレストランで働きながら運良くイタリアソムリエ協会（AIS＝アイス）のソムリエにも合格することが出来まして波瀾万丈いろんな経験させていただき帰国。
その後日本のソムリエ試験にも合格し紆余曲折しながら今に至ります。

当時、北イタリアのフリウリ＝ヴェネチア・ジュリア州中部にある中心都市でウディネという街に住んでいまして、その頃の思い出や旅行で訪れた町などを紹介させていただきます。

ウディネ周辺にはワイナリーがとても多く、白ワインが大変有名な産地として知られています。
白ワイン用の土着品種としては、「フリウラーノ」や「リボッラジャッラ」、赤ワイン用の土着品種「スキオペッティーノ」や「レフォスコ」など、様々なブドウから素晴らしいワインがたくさん生まれています。

イタリアの中で“白ワインの聖地”と呼ばれているフリウリ＝ヴェネチア・ジュリア。
様々な種類の白ワインや、オレンジワインの産地としても有名なこの土地は、海や隣国に囲まれた自然の恵み豊かな州で、お店の賄い時には必ずワインが出ました。

また、この地方の生ハムでプロシュット・ディ・サンダニエーレや、家庭料理のフリッコというチーズとじゃが芋のお焼きはたくさん食べさせられました！（笑）

フリウリ＝ヴェネチア・ジュリア州を解説すると、イタリア北東部に位置し、東はスロヴェニア、北はオーストリアの国境と接しています。隣国に加えてアドリア海にも面していることから、古くから重要な地域として位置づけられていました。

その重要性から、中世にはオーストリア領に続いてフランス帝国領、再びオーストリア領、そして現在はイタリア領と支配国が次々に入れ替わった歴史を持っています。
現在もフリウリではイタリア語に加えてフリウリ語、オーストリア語、スロヴェニア語など様々な言語が話されるなど、多様な文化が入り交じった独特な地域となっています。

観光としてもとても楽しめる街で、、ウディネといえばリベルタ広場！
ウディネで最も美しい広場の１つで、ローマ時代の柱やギリシャ風の彫像、時計塔、ルネサンス時代の建物が並んでいます。
旧市街の高台を登ったところに城があり、中にはフリウリの歴史を遺す博物館や近くの教会には素敵なフレスコ画をみることが出来ます。

今後も、このメールマガジンを通じて、ワインにまつわる楽しい話しをさせていただければと思っております。
よろしくお願い致します！