カーニバルと瞑想ワイン

こんにちは、ル・クラブ・ドゥ・トウキョウの泉澤です。
今回はヴェネトの話をさせていただきます。

ヴェネトと言えば、「水の都・ヴェネチア」やロミオとジュリエットの街として知られる「ヴェローナ」など、有名な街があります。
職場の皆と世界的にも有名なヴェネチアのカーニバルを見に行くためにホテルをとり、各々現地集合となりましたが全くホテルにつかない。
ヴェネチアの街にはタクシーがないのでとにかく歩く。歩いても歩いても場所がわからないので、あきらめて水上タクシーに乗りホテルを伝えたらすぐついたほど近くをうろうろしていたみたいでした・・・。（笑）

海沿いのサンマルコ広場をメインに仮装してる方がかなりいますが、みんなすごく煌びやかで豪華で素敵な衣装を纏っていて専属カメラマンをつれている人もいます。
このカーニバルは感動します！

周りのお店にはどこでも「フリテッレ」という丸いドーナツみたいなものが売られていて、みんなが食べているほどの人気。
たぶんヴェネチア人はみんな好きですね。
すごく楽しめるカーニバルですが、行かれる場合は、日曜日は観光客が増えすぎて歩けないほどなので、避けたほうがいいと思います。

登山が好きな方は世界遺産のドロミティもオススメです。
夕暮れ時に山頂がバラ色に染まる景色はとてもキレイです。見る価値ありですが、ただ結構不便で遠いです。

ワインと料理もたくさんあります。
まず、どこにいってもバッカラマンテカート（塩漬け鱈の練り物）とイカ墨、プロセッコとソアベがあります。
ヴェネトのワイン産地としては「ヴァルポリチェラ」。
ここで造られるイタリアの高級赤ワインで、陰干ししたブドウ（アパッシメント）で造るという手間ひまがかかる独特の製法から濃密で豊かな味わいの「アマローネ」。

かつては王侯貴族でしか口にできなかったと言われるほど、希少で贅沢な官能的で複雑味のあるイタリア最高級ワインの一つです。

ブドウをアパッシメントすることにより、プラムなどの濃厚で魅力的なアロマを持ち、ヴェルヴェットのような滑らかな口当たりのバランスに優れた深遠なワインで、「アマロー（＝苦い）」の名の通り、カカオのようなほろ苦さとやアプリコット、蜂蜜、スパイスのニュアンスも感じさせます。

イタリアワインの生産者と話していると、「瞑想ワイン」といった表現をよく聴きますが、イタリアでは昔からよく使われてきたワイン表現の一つで、ワイン単体をじっくり味わうことができる魅惑的なワインを指します。
瞑想ワインは、香るだけでも幸福感に包まれるような複雑で芳醇な香り、完成度の高いバランスと味わい、長い余韻などの特徴があります。

チックグループにも瞑想ワインのご用意がありますので、秋の深まりを感じるこの時期に、ゆったりとリラックスしながら王侯貴族の時間を愉しまれてみてはいかがでしょう！

あとは、グラッパの街バッサーノ。
グラッパ山とアジィアゴ山をバックに、街のシンボルのポンテヴェッキオという屋根付きのかわいい橋があります。（フィレンツェにも同名の有名な橋があります）
ここには、ワインを作ったあとの絞りかす 「ヴィナッチャ」を蒸留したグラッパの蒸留所がたくさんあって、お店に入ればどこでもグラッパやグラッパのカクテルとアジィアゴチーズが楽しめます。
春先の4月と5月の2ヶ月間だけの収穫ですが、バッサーノでしか食べられないホワイトアスパラガスがあります。
フランス・リヨンから車で7時間かけてでも食べにくる食通もいるレベルですので、ヴェネチアから車でも電車でも1時間半ほどかかりますが、絶対に食べに行く価値がありますので、ここでしか食べられない美味しいアスパラガスをヴェネト州へお出かけの際には、ぜひ食べてください！

では、次回の街もお楽しみに！！