シャトー・シュヴァル・ブラン

世界的に多大な影響力を持つワイン専門誌のワインスペクター誌が取り上げた『20世紀を代表するワイン』として、20世紀にリリースされた全てのワイン、ヴィンテージの中から選ばれた12本のうちの１本として取り上げられたことをきっかけに、近年さらにその評価を上げている『シャトー・シュヴァル・ブラン』を今回はご紹介させて頂きます。

シュヴァル・ブラン1947は、某メジャー・ヴィンテージワイン販売サイトでの現在の取引価格はなんと880万円！

そんなシュヴァル・ブランは、フランス・ボルドーのサンテミリオン地区にあるシャトーで、サンテミリオンの格付けにおいて僅か４本という最高級クラス、「プルミエ・グランクリュ・クラッセ・アー（第1特別級Ａ）」に格付けされています。

シュヴァル・ブランの他に、オーゾンヌ、ディケム、ペトリュスなど名だたるシャトーと、メドック５大シャトーを合わせて、“ボルドー９大シャトー”とも呼ばれている世界最高峰のワインです。

そのシュヴァル・ブランの特徴は、香りのワインであり、品位、フレッシュさ、フルーティーさ、飲みやすさのワインと言われます。

シュヴァル・ブランの醸造的な特徴は、カベルネ・フランとメルロを同じくらいの割合で使用することにあり、独自のテロワールに植えられたカベルネ・フランの効果によって、リッチで完熟感があり、ビロードのようなタンニン、シルキーな舌触りとエキゾチックで長い余韻が実現されています。

通常、カベルネ・フラン種は、ブレンド用として使われることが多い品種ですが、この偉大なワインでは、まったく事情が異なり、紛れもないスター品種として使われています。

この品種の実力を最上の形で見せてくれるシャトー・シュヴァル・ブランの問題点を挙げるとすれば、驚くほどの長寿を誇るにもかかわらず、若いうちから美味しく飲めてしまうため、ほとんどすべてのボトルが飲まれてしまうという点にあります。

その結果、オールドヴィンテージには、時に800万円もの高値がつき、ヴィンテージを問わずに算出した平均価格は1万ドル以上となっています！（2018年2月時点）

シュヴァル・ブラン（＝白馬）の名の通り、気品高く、繊細さを感じさせながらも、驚くほどの複雑さと熟成力を併せ持ち、ワイン独特の表現である“フィネス”を一番体現させてくれるワインと言っても過言ではないと思います。

この度、そんな至高のワインを少量入荷することができましたので、ぜひこの機会にご賞味頂ければ幸いです！