ワインで困った時の対処法

ワインに挑戦してみようと思った時の最初に壁となるのは、「種類が多すぎて選びきれない」「店や通販で売っているワインをどういう基準で選んだらいいんだろう？」といった点が挙げられるのではないでしょうか。

ワイン選びに慣れてくると、そのワインの味わいや特徴が書かれた謳い文句や、産出国、ブドウの種類などで大まかな味や香りのイメージをすることができるようになってきますが、最初のうちはトライ＆エラーが必要となります。

とはいえ、ワインを購入して、いざ飲んでみた際に「あれ？思っていた味と違う・・・」「なんか美味しく感じられない」といった場合の対処法を知っていれば、ストレスを軽減することができます。
今回は、よくある５つの事例と、その対処法について紹介しますので、参考にしてみて下さい。


1.ワインの味が渋すぎる

渋味や酸味を柔らかくしたい場合には、デキャンタージュして空気に触れさせるのがおすすめです。
デキャンタージュを行うと、ワインの温度も上がり、甘味が強まり、全体的に飲みやすい印象になります。
飲んだワインが渋みを強く感じてしまい飲みにくい、味が苦手だという場合は、グラスを二つ用意して、一方に注いだワインをもう一つの空のグラスに移し替える作業を２～３回行うと、まろやかな印象に変化します。


2.ワインの香りが強すぎる

「ワインの香りが強すぎて飲みにくいという場合には、冷蔵庫でしっかり冷やしてみましょう。
冷蔵庫で冷やすことで香りが穏やかになり、比較的飲みやすくなります。
魚料理など、繊細な味わいの料理と合わせる際にも、少し冷やしてから飲むとうまく調和するのでおすすめです。


3.ワインの香りがあまり感じられない

ワインの香りがあまり感じられない場合には、スワリング（ワインをグラスの中で回す）を２～３回してみて下さい。
ワインを空気に触れさせ酸化を進めることで、香りが開きやすくなり、しっかりと感じられるようになります。
ただし、勢いよく回してしまうと、グラスからワインが飛び出て、大惨事になるので気をつけましょう。
また、グラスのボウル部分を手のひらで包んで温めると、温度が上がり、香りが強調されるようになるので、ワインの香りをもう少し感じたい場合には試してみましょう。


4.硫黄臭（腐卵臭）がする

ゆで卵の黄身、タクアンや羊肉にわずかに感じるような硫化水素の独特の臭いは還元臭と言われていて、アルコール発酵中に酸素が欠乏することで発生する不快臭とされています。
還元臭はしばらく時間を置くことで自然と消えますが、気になる場合には、デキャンタージュしてワインを空気に触れさせると香りが軽減されます。


5.ワインの甘い香りが気になる

バニラやココナッツのような甘い香りが気になる場合には、冷蔵庫で冷やすとすっきりとした印象になり飲みやすくなります。
デザートワインや貴腐ワインなどの味自体の甘味が強いワインの場合には、10度以下に冷やしておくと飲み口がスムーズになり、飲みやすくなります。
また辛口の料理と合わせるなど、食べ合わせも意識すると甘みが気になるワインを楽しむことができます。
甘い香りのワインが苦手という方は、プルーンやプラム、トロピカルフルーツなどと書かれているワインは避けた方が賢明でしょう。

家飲みワイン選びのコツは、ハズさないことを慎重に検討するよりも、色々と試してみることだと思います。

産地別や品種別のワインセットや、泡・白・赤の厳選セットなど、たくさんの種類がネット販売されていますので、気軽にチャレンジして、どういったタイプや、どういった表現がされているものが自分の好みに合うのか、そして、好みと違ったワインをいかに自分好みに近づけるかに挑戦していくこともワインの楽しみのひとつだと思いますので、ぜひ試してみて下さい！