映画の中の日本酒（後編）

前回の続きとなりますが、映画「とんび」の中で一升瓶の日本酒がよく出ていたことから、ロケ地岡山の日本酒を紹介させて頂いています。

「燦然」、「木村式奇跡のお酒」、「倉敷小町」の蔵元である備中エリアの菊池酒造は、モーツァルトの曲を流すという試みを行っています。
杜氏でもある社長は、現役の指揮者です。驚きますが納得ですね。

そして、美作エリアは飲んだことのないような日本酒を探している人にお薦めだと書きました。
「美作」とは、「うまさか（うまい酒）」から来ているという説があります。
このエリアは伝統を守りながらも新しいことに挑戦し続けている酒造があります。

「御前酒蔵元・辻本店」では、若い人達にも日本酒を楽しんでもらいたいと「ＧＯＺＥＮＳＨＵ９」を開発しました。
ボトルがとてもオシャレです。パッケージを見ているだけでワクワクしてしまう日本酒です。

「田中酒造場」は、主力銘柄である「武蔵の里」の他に、季節ごとに違った味わいを楽しめる純米酒「宙狐（ちゅうこ）」シリーズを平成22年酒造年度より展開、限られた数量なので見つけたらすぐに買ってください。（笑）

岡山が誇る酒米といえば、「雄町」。
「雄町」は日本酒造りに最も適した酒造好適米の一つで、有名な酒米の「山田錦」、「五百万石」のルーツとなった酒米で、栽培が難しく、収穫量も少なめで大変貴重。
しかもその収穫量の9割が岡山県産ですから、岡山の日本酒を飲むなら「雄町」品種がおススメ。

室町酒造「櫻室町純米吟醸・備前幻」は、1985年より全面的に雄町米の使用に切り替え、地産地消の酒造りを行うようになり、水は雄町の冷泉を使用しています。

味わいは柔らかく、ふくらみがあり、シャープですっきりとした後味が特徴です。
冷やして10～12℃ぐらい。ぬる燗で40℃ぐらいでしょうか。

嘉美心酒造「嘉美心特別本醸造・秘宝」は、2017年、2018年のロンドンワインコンペ（ＩＷＣ）「ＳＡＫＥ部門」で、ゴールドメダルを獲得しています。

まだまだ紹介したいのですが、また映画の中で日本酒が出てきたら書きますか。（笑）