ROPPONGI CLUB CHICK
ソムリエ
山之内 克哉
毎度ソムリエ通信をお読み頂きまして、ありがとうございます。
「六本木クラブチック」の山之内です。
今回は長らくチックに通われている方からは当たり前のように感じていることかもしれないこと。
逆に初めてや最近チックを知った方には、よく疑問に抱かれる事をお話しします。
それはシャンパンのラインナップ。
聞きなじみのないシャンパンリストを前に、とりあえずヴーヴ・クリコやモエ・シャンドン、ベル・エポックはないのかと問われることはしばしばございます。
クラブチックのワインは一般酒販店様よりも、自社ワイン事業部からの仕入れを頼りとしています。(株式会社ソムリエ)
このワイン事業部というのは、エンドユーザーと接する部門、卸部門、マーケティング、各部門のスペシャリストが集まり、それぞれの見地から意見とテイスティングを重ね、ワインの選定に携わっています。
実店舗のワインショップや通販も経営しながら、独自のルート・生産者のワインを多く取り扱っているわけですね。
話をシャンパンの話に戻しまして、クラブチックで主流となるシャンパンの生産者、『メゾン ポール・ダンジャン・エ・フィス』についてのご紹介を致します。
とりあえずチックでシャンパンをお入れになった方は、この生産者のシャンパンを一度は飲んだことがあるかと思います!
シャンパーニュ地方の南東側、コート・デ・バール地区のセル・シュール・ウルスに、1947年に設立されたメゾンです。
元来はブドウ栽培家の家系で、代々受け継がれるブドウの品質は、非常に高く評価されてきました。
モエ・シャンドン、マム、ボランジェといった大手メゾンへとブドウを供給していましたが、一部のブドウを自らのシャンパーニュを創り出すために残すことを決断。
大手生産者から請われる程の高い品質のブドウから生み出されたシャンパーニュは、次第に評判を呼び、徐々に顧客が付いてきました。
やがてポール・ダンジャンのフラッグシップである「カルト・ノワール」が、英国王室御用達ワイン商である「J&B社」によって推薦され、採用されました。
この栄冠は大変な誉れとなり、品質の高さが認められたという証となります。
そのほかアメリカン航空のファースト・ビジネスクラスの機内ワインとしての起用実績もあります。
現在複数のブランドが英国王室御用達としてその栄誉を受けています。それらはマム、ボランジェ、ヴーヴ・クリコ等いずれも大規模経営の会社ばかりです。
ポール・ダンジャンは家族経営という小規模生産者ながらも、確かな品質のもと、英国王室へワインを提供しています。
まさに「知る人ぞ知る魅力を持つシャンパーニュ・メゾン」
皆様も、ロイヤル・ワラントのメゾンの誇りと品質を感じながら召し上がってみてください★