こんにちは、ル・クラブ・ドゥ・トウキョウのソムリエ泉澤です。

フィレンツェから1時間くらいで着くカルミニャーノへ行きます。
カルミニャーノは緑豊かな田園地帯で歴史と伝統が残る場所。
カルミニャーノのアルティミーノというところへ。

まず、変わった形の時計塔というかトンネルというのか？が目を引きます。
この辺は急斜面が多くてフィレンツェのドゥーモが見えるほどよい眺めの場所もあります。

メディチ家の別荘の1つ「ヴィッラ・ラ・フェルディナンダ」へ向かいます。
ここへ向かう途中の道できれいに整備された下り坂の並木通りがとても美しく、ついついみんなで写真を撮ってました。

敷地に着いたのに残念ながら結婚式当日だったようで中には入れず、遠くから見るだけ・・・
別名「百の暖炉の別荘」と呼ばれているのがよくわかるように、屋根に煙突みたいなのがたくさんあります。
で、ほど近くにあるナポレオンの家族が住んでいたという豪華な別荘にも行ったが入れず・・・
時間が余ったので近くのバールで軽い食事を済ますためパニーニを買いにいきます。
名前も忘れたけど、ここおいしい！
パンを選んで、中身を選んで自分の食べたいものだけ挟んでの自分スペシャルが嬉しい。

トスカーナに来てから初めてのワイナリーへ。
ちなみに、今ではサンジョベーゼにカベルネ・ソーヴィニヨンを混ぜるのは当たり前のように良く見ますが、トスカーナで初めて認められたのはカルミニャーノです。

で、ワイナリー。「テヌータ・ディ・カペツァーナ」。
3000年以上前からブドウ作りをされていたことが文献に残っていて、804年からワイン造りがされていた土地。
1920年にボナコッシ伯爵家が買い1925年に「テヌータ・ディ・カペツァーナ」としてファースト・ヴィンテージをリリース。

とても広大な土地。まさに大自然。圧巻の風景。
深い絆を示すように、ワイナリーの入り口にはメディチとボナコッシ両家の家紋を組み合わせた紋章が掲げられていました。

ワイナリーを訪れると、現オーナーのシルヴィアが醸造方法や熟成方法などを案内しながら話をしてくれてる途中、日本のインポーターで働いてる人がたまたま来ていて何故か案内2人体制。
ブドウ畑やテイスティング、説明などが全てイタリア語と日本語だったのもあり親近感。

併設されているレストランで食事をしながら試飲などしましたがパスタ、ラザニアとしっかりした肉料理。
オリーブオイルやバルサミコ、ワインの種類も豊富でデザートワインまで頂きました。
中々こんなにたくさん長い時間の滞在はないので、色々と太っ腹でびっくりしました。

併設されたショップには洗練されたデザインのスペースながら、コルクを使ったウォールアートなどが柔らかな印象を与えてくれる素敵な空間。
お土産までいただき、たくさんの優しさに感謝してカペツァーナを後にします。

ルクラでも、たくさんの優しさが溢れている中で素敵なキャストとワインを！