晩秋のワイン

晩秋の１１月。木々は深く色づき紅く染まり、山も装いを新たに、美しい紅葉の風景を映し出す季節です。

そして、１１月１５日は子供の健やかな成長を祝う七五三にあたる時期です。

今年はボジョレー・ヌーヴォ－の解禁日と同じ日になりましたね。

七五三は子供の節目となる、男の子の三歳と五歳、女の子の三歳と七歳の時に神社へ参拝する習わしですね。

古来、日本では幼くして亡くなる子供が後を絶たず、無事に七歳を迎えることはとてもおめでたいことでした。

それで「七つまでは神のうち」と言われ、「数え七歳に満たない子は神様からお預かりしているものだ」とされたのです。

三歳には髪を伸ばし始める「髪置き」、五歳には男の子が袴を着る「袴着（はかまぎ）」、七歳には女の子が着物の帯を初めて締める「帯解き（おびとき）」と、お祝いする年齢に応じて、儀式が行われてきました。

そしてハレの日には欠かせない、どこを切っても同じ絵柄が現れる千歳飴。

袋には長生きを表す「鶴亀」と健やかさの象徴「松竹梅」、おめでたい意味の「寿」が施されます。

その中に、年の数だけ飴を入れるのです。

千歳飴を食べる意味は、今まで守られてきた環境から自立をする決意のしるしです。

七歳からは自分の使命を見つけ、果たしていく人生の旅が始まります。

使命とは人生のどのシーンを切り取っても、ずっと貫いている信念であり、役割であり、在り方のこと。と昔あるお坊さんから聞いたことがあります。

さて、この季節、いろいろな果実やきのこ、ジビエなどたくさん出てきます。

もちろん、ワインも美味しい時期に入ります。

特に熟成したピノ・ノワールやカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーなど数え上げればキリがありません。

私は個人的には秋に飲むピノ・ノワールが大好きです。

先日、熊本の「赤牛」を食べましたが最高でした。

当店では『パスカル・マルシャン』『ガロワ』『ＤＲＣ』など、最高のブルゴーニュワインを置いています。

ぜひこの時期にピノ・ノワールを飲んでみて下さい。

最高ですから！！