映画の中のウイスキー（バランタイン１７年）

「第77回ヴェネチア国際映画祭」で「銀獅子賞（監督賞）」を受賞した「スパイの妻」を観ました。

濱口竜介、野原位、黒沢清が脚本、黒沢清が監督。
主演は、蒼井優、高橋一生です。

1940年、満州で偶然恐ろしい国家機密を知ってしまった優作（高橋一生）は、正義のため事の顛末を世に知らしめようとする。

聡子（蒼井優）は反逆者と疑われる夫を信じ、スパイの妻と罵られようとも、その身が破滅することも厭わず、ただ愛する夫とともに生きることを心に誓う。

太平洋戦争間近の日本で、夫婦の運命は時代の荒波に飲み込まれていく・・・。というストーリーですが、この映画の中によく洋酒を飲むシーンが出てきます。

福原勇作役の高橋一生がよく飲んでいましたが、1940年代頃というのはまだまだ洋酒など手に入りづらい時代でしたが、監督の演出でしょうか。
ブランデーやウイスキーらしき物がよく出ていましたね。

特にこれはと思ったのが、ボトルの形や色合いから見てバランタイン17年ではないかなと私は思いました。

バランタイン17年は1937年に発売されていますし、富裕層の方々には絶大な人気がありましたから。

そのバランタイン17年ですが、スコットランド各地の厳選されたモルト原酒とグレーン原酒を40種類以上ブレンドしたスコッチウイスキーの名門ブランドです。

酒齢17年以上の長期熟成原酒が織りなす奥行きの深い気品ある香りと繊細で複雑な味わいが多くのウイスキーファンを魅了しています。

アルコール度数は40度、美しい琥珀色で、バニラ香、樽香、バランスの取れた深く気品ある香り、クリーミーで蜂蜜のような甘美さの中にも、オーク樽とピート香のスモーキーさも感じられる複雑で力強い味わいです。

余韻も長く、かすかなスモーキーとバニラの香り、潮の香りもありますね。

ハイボールにしても良し、ロックで飲んでも良し、もちろんストレートもあり、水割りが好きな方は、水割りで、そして最後は隣に美女がいることが一番大事。（笑）