映画の中のウイスキー
～ジャパニーズ・ウイスキー～

六本木クラブチックソムリエ 平野 光志

映画『ＭＩＮＡＭＡＴＡ－ミナマタ－』を観ました。
Ｗ・ユージン・スミスとアイリーン・美緒子・スミスの写真集「MINAMATA」を基にアンドリュー・レビタス監督、デヴィット・ケスラーが脚本を務め、出演はジョニー・デップ、真田広之、美波、國村隼、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子、ビル・ケイ。
音楽は坂本龍一です。ジョニー・デップは製作も担っています。

ユージン氏に憧れを抱いていたというジョニー・デップは、「彼は心の中に痛みを抱えていた。でも水俣が彼の心を再び開いたんだと思う。」と語り、容姿から内面に至るまで、傷ついた写真家が再びカメラを手に取り、闘いに身を投じていくその生き様をうまく演じています。

2020年ベルリン国際映画祭でワールドプレミア上映されると各国メディアは「デップが最高の演技を披露」、「デップが役に消える」と絶賛されました。
1971年から物語は始まりますが、ユージン・スミスは酒に溺れる日々を送っていたので、熊本県水俣市に行ってもずっとウイスキーを飲み続けているシーンがたくさん出てきます。

1971年（昭和46年）は、アメリカのバーボン、フランスのコニャックに続いて、イギリスのスコッチウイスキーが輸入自由化し、翌年には関税も引き下げられたことで高級酒の扱いを受けていたウイスキーも手が届きやすくなり、輸入洋酒ブームが起こりました。
1976年（昭和51年）には、国産初のシングルモルト、三楽オーシャン（現・メルシャン）から「オーシャン＜軽井沢＞」が発売され、日本のウイスキー業界全体も着実に成長を遂げ、技術的にも進歩し、世界５大ウイスキーのひとつとして独自の個性を確立するようになりました。

映画の中で飲まれるウイスキーはよく分かりませんでしたが、とにかくよくウイスキーを美味しそうにストレートで飲んでいるシーンがあります。

ジョニー・デップがユージンを演じると、とにかくウイスキーを美味しそうに飲んでるんですよね。映画の中でも本物のウイスキーを飲んでいるのではないでしょうか。（笑）
デップのように私も「山崎」「響」などのジャパニーズ・ウイスキーで乾杯したい！！